ニューノーマル時代の変容に対応するデジタルテクノロジー

新型コロナウイルス感染症の拡大以降、「新たな常態・常識」を意味する「ニューノーマル」や「ニューノーマルの時代」というキーワードを目にする機会が増えてきました。

社会や人々に大きな変化、変容をもたらす「ニューノーマル」の時代。

こちらでは、ニューノーマル時代におけるデジタルテクノロジーの活用についてレポートします。

ニューノーマル時代に訪れた大きな変容

2020年初頭からの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大は、世界的な規模で社会、経済、さらには私たちの生活に変化をもたらしています。また、これまで当たり前とされていたことが見直され、価値観や常識にも大きな変容が求められていると言えるでしょう。

こうした歴史的な変化や変容が人々の行動にも影響を与えています。

不要不急な外出の自粛が求められる中で、人々の購買行動は実店舗(リアル)での購買からオンライン購買へとシフトが進んでいます。また、学校、特に大学の授業はほとんどがオンライン化され、講演会やセミナー等もオンライン形式が増えています。

リアルな空間での臨場感が魅力だったエンタメ業界は、無観客ライブや無観客試合、バーチャルフェスなど試行錯誤を重ねて新たなイベントの形式を模索しています。

他にも、コロナ禍により、宿泊施設や飲食店などの業態が大きな被害を受ける一方で、「巣ごもり需要」を背景にオンラインで「出前」「宅配」など注文を受けるフードデリバリー業界は勢いを増しています。

様々な業界や業種で、大きな転換期である「ニューノーマル時代」の課題を、多様なデジタル技術の活用によって乗り越えようとする試みが広がっています。

ニューノーマル時代の働き方の変化

テレワークのイメージ

ニューノーマルに対応する新しい働き方として改めてクローズアップされたのが、在宅勤務をはじめとするテレワーク(リモートワーク)です。

テレワークの導入は、新型コロナウイルス感染症拡大の以前から政府による働き方改革推進の影響もあり、各企業などで取り組みが行われていました。これが2020年4月の緊急事態宣言を機に各企業での導入が進み、2021年1月の緊急事態宣言時に日本政府は「テレワークによる出勤者7割減」を感染抑制策の1つとして強調しました。

すべての業種や業務で利用できるわけではありませんが、出社しなくても仕事を行えるテレワークは、ポスト・コロナ時代にも、ニューノーマルの就業スタイルとして定着・普及していくことが予想されます。

デジタル技術の進展により、就業環境面では、テレワークの導入や推進がより容易に行えるようになってきています。現在では、デジタル空間上の業務スペース(デジタルワークプレイス)で、会議やチャット、ファイル共有など各種ツールを利用し、ストレスなく業務を行うことができます。

オフィスのテレワーク環境構築をより簡単に

テレワークを行うためのツールは、いろいろなITベンダーから提供されています。例えば、普段の業務でマイクロソフト社のOffice365などを利用している企業ならば、同社が提供するクラウド型の仮想デスクトップサービス「Windows Virtual Desktop(WVD)」が選択肢の1つになるでしょう。

WVDはクラウド技術を活用しているため、小規模な導入や早期の導入にも適しています。導入後に拡張が必要な場合にも簡単に対応でき、仮想マシンはクラウド上で稼働しているため、データ漏洩の心配などセキュリティ対策も安心です。

WVDならリーズナブルでスピーディにテレワーク環境を構築することが可能です。

WVDの特徴や導入費用など詳細な情報は以下をご参照ください。

マイクロソフト純正VDI
「Windows Virtual Desktop(WVD)」

製造現場でのリモート作業も可能に

工場など製造業の現場でも、遠隔地からリモートアクセスによる機器の稼働状況の監視や、設備のリモート保守が可能になっています。

ドイツのIndustrie4.0プロジェクトなどの影響により、製造業のデジタル化は、2010年代半ば頃には日本でも各所で真剣な議論が行われるようになったものの、実際のデータ収集方法やコストなどが原因となり、デジタル化は不十分かつ不均衡な状態にあったと言えるでしょう。それが、コロナ禍という思いがけない形で加速を求められています。

そうした中、CACでも、IoT活用による製造業の現場のスマートファクトリー(スマート工場)化を支援しています。

CACの「Smart Factory 可視化サービス」は、「生産データや稼働状況の把握」「機器保守の時間やコスト削減」「手軽なIoTの試用」といった生産や製造の現場の課題に対して、リーズナブルなIoTソリューションを提供します。

「Smart Factory 可視化サービス」の詳細な情報は以下をご覧ください。

製造業のスマートファクトリー化を支援する
「CAC Smart Factory 可視化サービス」

ニューノーマル時代のコミュニケーションの課題

心sensor for Communication

ニューノーマルのもとでテレワークが普及するに伴い、オンライン会議の機会も今後さらに増えていくことでしょう。

オンライン会議のツールは、ZoomやTeamsなど様々なツールがあります。時間や場所を選ばず、柔軟に会議が開催できるため便利なオンライン会議ですが、利用が進むにつれて、独自の課題が明らかになってきています。

会議時にWebカメラをONにするのか、OFFにするのかということもその1つです。ここには、会議の参加者や主催者にとってデリケートな問題が含まれています。

カメラがONの場合、参加者の中には「顔や服装を見られたくない」「自宅の様子が映ってしまう」といった抵抗感を持つ人もいます。一方で、カメラがOFFでは「相手の反応がわからない」「会議が活性化しない」などの不安や問題点を指摘する声もあります。

こうしたオンライン会議などWebカメラを通じたコミュニケーション、オンラインコミュニケーション時の課題は、ニューノーマルならではの課題と言えるでしょう。こうした課題に対しては、ビデオ会議の映像を加工できる(エフェクト機能)アプリや参加者をバーチャル空間にアバター表示するシステムなどが続々と開発されています。

CACでも、こうした課題の解決のため、「心sensor for Communication」を開発しました。

「心sensor for Communication」は、感情認識AIや顔の向きを取得するAI、ジェスチャーを認識するAIなどにより、オンライン会議やオンライン授業などの参加者の画像から各人の状態をリアルタイムに認識し、その結果をアバター(分身)に反映して表示します(実際の顔の表示も可能)。本人のリアルな顔画像が表示されなくても、アバターの表情や背景色でその人の様子を他の参加者に伝えることができます。

また、各参加者の状態をサーバー上で集計して、結果をビューアー画面で表示できるので、Web会議などの主催者は参加者全体の雰囲気や傾向をビジュアル化して把握・分析することも可能な仕組みになっています。

「心sensor for Communication」のより詳細な情報は以下のリンクからご覧いただけます。

心sensor for Communication

ニューノーマル時代における職場の感染対策

ウォークスルー型個人別体表温測定ソリューション

ニューノーマル時代の新しい働き方のスタイル、そして感染症対策として活用が進むテレワークですが、業種や業務によってはテレワークの実施が困難な場合もあります。また、普段はテレワークだが、定期的にどうしても出社しなければならない用事がある、といった方もいるでしょう。

ニューノーマルにおいては、各個人が基本的な感染対策を徹底するのに加えて、企業などは、従業員や関係者を感染から守る対策をしっかりと講じていかなければなりません。

特に新型コロナウイルス感染症の拡大防止の観点からは「発熱者の特定」が重要であり、毎日の体温測定や健康のチェックが欠かせません。

こうした企業などの様々な現場で従業員などの体温の把握に有効なのが、体表温スクリーニングです。体表温スクリーニングは、サーモグラフィカメラを用いて、非接触で離れた場所から安全に対象者の体表温を測定します(※)。

CACでは、よりスムーズで精度の高い体表温スクリーニングを可能にする、ウォークスルー型の体表温測定ソリューションを提供しています。対象者はカメラの前で立ち止まらずに体表温を測定することが可能であり、マスクをしていても高い精度で認識できます。また、体表温測定は個々人を識別して行うため、過去一定期間の平均体表温から個人ごとに異常値を判定することができます。

こうした非接触型の個人認証と体表温スクリーニングは、ニューノーマル時代のオフィスや工場、建設現場などへの入館・入場時や、商業施設やイベント会場の受付時におけるセキュリティ対応と感染拡大予防策の1つとして活用の拡大が見込まれます。

CACの体表温スクリーニングソリューションの詳細は以下のページをご覧ください。

ウォークスルー型
個人別体表温測定ソリューション

  • サーモグラフィカメラは医療機器ではなく、従来の医療検査機(体温計等)に代わるものではありません。体表温を測定することで、高体温者のスクリーニングにつなげることを目的としています。

ニューノーマル時代における職場の感染対策

これまでの常識が通用せず、大きな変容が訪れたニューノーマルの時代。新たな生活様式や従来の価値観からの転換が求められることで、日々の生活やビジネスのシーンにおいて、不便さやストレスを感じることもあるかもしれません。

しかし、デジタル技術は、私たちがそうした困難を乗り越えられるよう日々着々と進化しています。

CACでも現在、「HCTech(Human Centered Technology)」というコンセプトを掲げ、このコンセプトに基づくソリューションを開発し、提供しようと取り組んでいます。HCTechにおいてテクノロジーは、「人を察し、活かし、健やかにする」ものであり、AIなど最新のデジタルテクノロジーが、より健康で、より幸せな社会を実現するために人間をサポートします。

ニューノーマルの時代において、こうした新しい未来をCACは描き、このコンセプトのもとで人間の活動に貢献する新たな技術の開発、活用の取り組みを進めています。こうした考え方は、いろいろな企業、また行政などにも拡がっていくと考えられます。このレポートをお読みになった皆さんも、デジタルテクノロジーとそれを活用する人間の創造性により、どのような未来が拓かれるかを想像してみてはいかがでしょうか。

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