Azure Virtual Desktop(AVD)用語集

Azure Virtual Desktop(AVD)に関わる用語をピックアップしてまとめています。

今後も順次用語の追加・更新を予定しています。

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A~G

アプリケーショングループ(Application Groups)

ホストプール内のデスクトップやアプリケーションを論理的にまとめたグループで、Desktop Application Group と RemoteApp Application Group がある。

Azure Files

ファイルサーバー上でファイル共有やプリンタ共有時のプロトコルであるサーバーメッセージブロック(SMB)プロトコルを利用したファイル共有ストレージサービス。ファイルサーバーの代わりにWindows Virtual Desktopのプロファイル保管先として利用可能。

Azure Monitor for Windows Virtual Desktop

Azure Monitorは、クラウドおよびオンプレミス環境のテレメトリを収集、分析し、対応する包括的なソリューションで、2021年3月にWVD用Azure monitorとして、Azure Monitor for Windows Virtual Desktopの一般提供が開始された。

一般提供には、次のような多くの改善が含まれている。

  • データ収集の改善とコストの最適化に役立つ新しいガイダンス
  • より簡単な UI、拡張された VM セットアップのサポート、自動化された Windows イベント ログ セットアップなどによるセットアップ エクスペリエンスの更新
  • ホスト診断ページの上部にあるWindows Virtual Desktopエージェントの警告とエラーを再配置して、最も影響の大きい問題の優先順位付けを支援
  • アクセシビリティの強化
  • ワークブックのバージョン管理

Azure NetApp Files

Azure NetApp Filesは、Azureの高パフォーマンスの従量制ファイルストレージサービス。最大450,000IOPSと1ミリ秒未満の待ち時間を提供することができ、非常に大規模なWindows Virtual Desktopのファイルサーバー&プロファイル保管先として利用可能。

Azure Virtual Desktop(AVD)

Windows Virtual Desktopサービスの名前をAzure Virtual Desktopに変更することが2021年6月に発表された。

AVDになるとともに、新しい機能の提供が予定されている。

  • Azure Active Directoryの拡張サポート(パブリック プレビューで公開中)
    Azure Virtual Desktop仮想マシンを Azure Active Directory(AAD)に直接参加させ、基本的な資格情報を使用して任意のデバイスから仮想マシンに接続できるようになる。
  • Microsoft Endpoint Managerを使用してWindows 10 Enterpriseマルチセッション仮想マシンを管理する(プレビューで利用可能)
    Windows 10 EnterpriseマルチセッションAzure Virtual Desktop仮想マシンをMicrosoft Endpoint Managerに登録し、共有物理デバイスと同じ方法でMicrosoft Endpoint Manager管理センターで管理できるようになる。

デスクトップアプリケーショングループ(Desktop Application Group)

アプリケーショングループ(Application Groups)の一種でデスクトップサービスを提供するグループ。
デスクトップサービスを利用するアカウントの割り当てを行う。

FSLogix

FSLogix社によって作られたローミングプロファイルソリューション。FSLogix社は、2018年にマイクロソフト社に買収され、WVDにて無償での利用が可能となっている。

FSLogixは、以下のユーザープロファイル管理機能を提供している。

  • Office Containers
  • Profile Containers
  • Cloud Cache
  • Application Masking
  • Java Version Control

WVDでは主にプロファイルコンテナ機能を利用して、ユーザープロファイル全体をVHD(X)ファイルにしてサーバー上に保管し、ユーザーがサインインする際にこのVHD(X)をマウントしてユーザープロファイルとして利用する。

画面キャプチャ保護

機密情報がクライアント エンドポイントでキャプチャされるのを防ぐことが可能。

以下の様な利用ケースにてブラックアウトされる。

  • WVDデスクトップ画面のスクリーンショット
  • Teamsでのオンライン会議にて画面共有されているWVDデスクトップ画面

H~N

ホスト プール(Host Pool)

WVD 環境内にある 1つまたは複数のセッションホスト(仮想マシン)をまとめたもの(集まり)。

セッションホストに対してユーザーを 1 対 1 で紐付ける Personal (個人用)タイプと1つのセッションホストを複数のユーザーで利用する Pooled (プール)タイプがある。プロパティ設定での負荷分散アルゴリズムの選択やRDPプロパティ設定にてデバイスのリダイレクトやディスプレイなどの設定が可能。

O~U

リモートアップアプリケーショングループ(RemoteApp Application Group)

アプリケーショングループ(Application Groups)の一種でアプリケーションサービスを提供するグループ。

利用させたいアプリケーションを定義し、サービスを利用するアカウントの割り当てを行う。

セッション ホスト(Session Host)

WVDサービスを提供する仮想マシン。

リモートデスクトップサービスのクライアントに対してWindowsベースのプログラムや Windowsデスクトップ全体をホストする仮想マシン。

Start VM on connect feature for Windows Virtual Desktop

ユーザーがWVDに接続した際にセッションホスト(仮想マシン)を起動する機能。

この機能は、利用料金を節約するために停止(割り当て解除)している仮想マシンをユーザーが接続時に自動起動することが可能。

2021/03/31よりパブリックプレビュー(5月にプレビュー更新)。

パブリックプレビュー時点での制限事項は以下の通り。

  • ホストプールのプロパティ画面にて[検証環境]設定が有効化されていること
  • この設定は個人用(Personal)のホストプールにのみ適用可能(5月のプレビュー更新時にプールでの利用も可能に)
  • この設定にはPowerShellおよびRestAPIからのみアクセス可能(5月のプレビュー更新時にPortalからの利用も可能に)

ストレージアカウント(Storage Account)

ストレージアカウントは、Azure Storageデータオブジェクト(BLOB、ファイル、キュー、テーブルおよびディスク) が含まれており、HTTPまたはHTTPS 経由でアクセスできる一意の名前空間を提供するPaaSのサービス。高い可用性やセキュリティ、耐久性、スケーラビリティ、冗長性を備えている。

<ストレージ アカウントの種類>

汎用 v2 アカウント:BLOB、ファイル、キューおよびテーブル用の基本的なストレージアカウント。 Azure Storage を使用するほとんどのシナリオで推奨される。(マイクロソフト推奨アカウント)

汎用 v1 アカウント:BLOB、ファイル、キューおよびテーブル用の従来のストレージアカウント。最新機能については利用できない場合がありv2へのアップグレードが可能。(代替が可能な場合は汎用 v2 アカウント使用を推奨)

ブロックブロブストレージアカウント:ブロックBLOBと追加BLOB専用のストレージアカウント。 トランザクションレートが高く、比較的小さなオブジェクトが使用されるシナリオ、またはストレージ待ち時間が一貫して短いことが要求されるシナリオに推奨される。

ブロブストレージアカウント:従来の BLOB 専用ストレージアカウント。(代替が可能な場合は汎用 v2 アカウント使用を推奨)

ファイルストレージアカウント:Premiumパフォーマンスの特徴を持つファイル専用ストレージ アカウント。 エンタープライズまたはハイ パフォーマンス スケール アプリケーションに推奨される。

<ストレージアカウントの冗長性>

ローカル冗長ストレージ(LRS):データは、プライマリリージョン内で同期的に3回コピーされる。

ゾーン冗長ストレージ(ZRS):データは、プライマリリージョンの3つのAzure可用性ゾーン間で同期的にコピーされる。

geo 冗長ストレージ(GRS):データは、プライマリリージョンで3回、同期的にコピーされた後、セカンダリリージョンに非同期的にコピーされる。

読み取りアクセス geo冗長ストレージ(RA-GRS):GRSのセカンダリリージョンのデータへの読み取りアクセスを有効にしたもの。

geoゾーン冗長ストレージ(GZRS):データは、プライマリリージョンの3つのAzure可用性ゾーン間で同期的にコピーされた後、セカンダリリージョンに非同期的にコピーされる。

読み取りアクセス geoゾーン冗長ストレージ(RA-GZRS):GZRSのセカンダリリージョンのデータへの読み取りアクセスを有効にしたもの。

<ブロック BLOB 用のデータ アクセス層>

ホットアクセス層:ストレージ アカウント内のオブジェクトへの頻繁なアクセスに対応するように最適化されている。容量当たりの単価が高いが、ストレージIOが安い。新しいストレージアカウントの既定値。

クールアクセス層:アクセスされる頻度が低いデータで、少なくとも 30 日以上保管される大量データを格納するために最適化されている。容量あたりの単価が安いが、データへのアクセスがホット層でのデータへのアクセスよりも高くなる場合がある。

アーカイブ層:数時間の取得待機時間を許容でき、少なくとも180日以上アーカイブ層に保持されるデータ用に最適化されている。容量あたりの単価が最も安いが、ホット層またはクール層のデータにアクセスするよりも、そのデータにアクセスする方がコストが高くなる。

サブスクリプション(Subscription)

Azure利用料金の請求単位。

Azure環境の利用については基本的に従量課金となっており、Azure上の各リソースはSubscription(サブスクリプション)に紐づけられている。リソースの利用状況に応じてこのサブスクリプションを単位として費用が集計され、請求される。

サブスクリプションには、契約しているプランや支払い方法、利用者情報等の課金情報が関連付けられている。

V~Z

Windows 10 Enterprise マルチセッション機能

1台のWindows 10 仮想マシンを、複数のユーザーで利用可能とする機能。

この機能により、通常1ユーザーにて1つの仮想マシンを利用していたものが、複数ユーザーで1つの仮想マシンの利用することとなるため、OS稼働にともなうオーバーヘッド等が削減され、より少ないリソースでの利用が可能となる。また、Azureの仮想環境上にて仮想マシンを集約・管理することでバージョン管理やセキュリティパッチ運用負荷の軽減が可能。

ただし、1つの仮想マシンを複数ユーザーで利用するため、管理者権限の利用やアプリケーションのデータの保管場所等いくつかの注意点があり、通常のWindows 10 の利用と完全に一致するものではない。

Windows 365

MicrosoftのクラウドVDI(仮想デスクトップインフラ)プラットフォーム「Azure Virtual Desktop」(旧称:Windows Virtual Desktop)をベースにした完全なSaaS(Software as a Service)ソリューション(2021年8月2日サービス提供開始)。

Azure Virtual Desktopは、各種リソースの利用量に応じた従量課金となるのに対し、Windows 365はユーザー単位の月額サービスとなる。

Windows 365では「Business」と「Enterprise」の2種類のプランが用意され、8月2日の一般提供(GA)開始時には、構成や価格帯を含め、さらに多くのオプションが提示される予定。

WVD(Windows Virtual Desktop)

Azure Virtual Desktop(AVD)の旧称。

Windows Virtual Desktop は、クラウド(Microsoft Azure)上で実行されるデスクトップおよびアプリケーションの仮想化サービス(2019年3月にパブリックプレビュー、2019年9月に一般公開)。

WVDへの接続は、Windows、macOS、Android、iOS搭載デバイスにネイティブ アプリケーション(リモートデスクトップアプリ)をインストールする、もしくはHTML5 対応ブラウザ(Webクライアント)より可能。

HTML5 対応ブラウザとサポート対象 OSの組合せ:

ブラウザ OS
Microsoft Edge Internet Explorer Windows
Apple Safari macOS
Mozilla Firefox Windows、macOS、Linux
Google Chrome Windows、macOS、Linux、Chrome OS

WVDの主な特徴は以下の通り。

  • Windows 10 のマルチセッション対応 OS を利用することが可能
  • Microsoft が提供するクラウドサービス(Office 365等 )へ効率的な接続が可能
  • FSLogix社のプロファイル管理技術を追加費用なしに利用可能
  • Windows 7の3年間(2023年1月まで)の無償拡張サポート
  • Microsoft 365の特定ライセンスを保有していれば、WVDの管理機能(コントロールプレーン)を無償で利用可能

WVDの特徴に関する詳細はこちら

Windows Virtual Desktop(WVD) クライアント

Windows Virtual Desktop クライアントを起動して、公開されている Windows デスクトップやアプリケーションに接続する。 デバイスにネイティブアプリケーション (リモートデスクトップアプリケーション)をインストールするか、 Windows Virtual Desktop HTML5 (Web クライアント)を使用し、Windows、macOS、Android、iOS搭載デバイスから接続が可能。

Windows Virtual Desktop Specialty

WVD専門のマイクロソフト社認定資格。

試験 AZ-140:「Microsoft AzureでのWindows仮想デスクトップの構成と操作」に合格することで認定される。

現時点(2021/04/21)ではベータ版で言語も英語のみの試験となる。

出題範囲と比率は以下の通り。

  • Windows仮想デスクトップアーキテクチャを計画する(10-15%)
  • Windows仮想デスクトップインフラストラクチャを実装する (25-30%)
  • アクセスとセキュリティを管理する(10-15%)
  • ユーザー環境とアプリを管理する(20-25%)
  • Windows仮想デスクトップインフラストラクチャを監視および保守する(20-25%)

WVD 負荷分散タイプ

Windows Virtual Desktop の負荷分散方法。

負荷分散の方法は、以下の2種類。

深さ優先(Depth-First)

ログイン時にホストプール内の使用可能なセッションホスト(仮想マシン)のセッション数が上限に達しない限り、新たなセッションホストの起動は行わず、現在稼働中のセッションホストに接続する。セッションホストの稼働数を減らすことにより利用費用の節約を優先させる方法。

幅修正(Breadth-First))

ログイン時にホストプール内の使用可能なセッションホスト(仮想マシン)の内、セッション数が最も少ないセッションホストに接続する。各セッションホストの利用率を下げてパフォーマンスを優先させる方法。

WVD利用ライセンス

WVDの利用には以下のライセンスが必要。

  • Windows 10 (シングルセッション/マルチセッション)、Windows 7 (シングルセッション)利用
    Windows E3 / E5 / A3 / A5
  • Windows 10 (シングルセッション/マルチセッション)、Windows 7 (シングルセッション)+Office365アプリケーション利用
    Microsoft 365 E3 / E5 / A3 / A5 / F3 / Business Premium
  • Windows Serverをセッションホストとして利用
    RDS-SA CAL

通常VDIにてWindows 10仮想マシンをユーザーが利用する際には、VDA(Virtual Desktop Access)ライセンスやOSのライセンスが別途必要となるが、WVDは上記のWindows または Microsoft 365 ライセンスを既に持っていれば、Azure費用(仮想マシンやストレージなどの使用料)だけで利用が可能。また、WVDの管理機能(コントロールプレーン)部分はマイクロソフト社管理となり、企業のIT管理者は仮想マシンの管理が主となる。

WVDのライセンスに関する詳細はこちら

ワークスペース(Workspaces)

ワークスペースは、登録済みのアプリケーショングループにて提供するアプリケーションをユーザーへWVD クライアントアプリケーションを通じて提供する。

既定では、デスクトップ アプリケーショングループが作成される。

■著者プロフィール

株式会社シーエーシー
アドバンストテクノロジー本部 クラウドテクノロジー部
岩崎 伸由

長年にわたりITインフラ(メインフレーム、Windows Server~クラウド)の構築・運用案件に参画。
現在は、Azure Virtual Desktop(AVD)の構築サービスの提案や構築・検証サポートを担当している。

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