東急エージェンシー様が動画評価Web調査サービスに感情認識AI「Affdex」を採用

CACが国内唯一の正規代理店を担っている感情認識AIのリーディングカンパニー、米Affectiva社。

同社が開発した市場調査用・感情解析サービス「Affdex for Market Research」が、広告会社大手の株式会社東急エージェンシー様(以下、東急エージェンシー)の動画評価Web調査サービス「Emotion Capture」に採用されました。

こちらでは、「Emotion Capture」の紹介と、そのサービスを支える「Affdex for Market Research」の特徴をレポートします。

動画評価Web調査サービス「Emotion Capture」

「Emotion Capture(エモーション・キャプチャー)」は、東急エージェンシーがデータ解析の株式会社マーケティングアプリケーションズと共同で開発した動画評価のためのWeb調査サービスです。スマートフォンやPCのwebカメラを利用して、動画視聴時の表情の動きを測定し、それを基に、その動画によって引き起こされた視聴者の感情をAIで分析します。

Emotion Captureでは21の表情、7つの感情、2つの表情指標を分析することが可能で、これにwebアンケートの意識調査を追加すれば、回答者(視聴者)の属性や回答内容別の集計など調査を深堀することも可能です。

調査対象の視聴者は、スマートフォンやPCで内蔵のwebカメラを起動して、動画を視聴するだけで良く、従来のこうした調査に比べて手間がかかりません。

感情認識AIを用いた動画評価Web調査サービス「Emotion Capture」を開発、販売開始(東急エージェンシー)

感情認識AIによる市場調査用・感情解析サービス「Affdex for Market Research」

このEmotion Captureには、米Affectiva社の感情認識AIによる市場調査用・感情解析サービス「Affdex for Market Research(Affdex MR)」が採用されています。

Affdex MRは、広告や動画などのメディアコンテンツに対する視聴者などターゲットの感情を分析するクラウドベースのサービスです。

分析は、webカメラなどを通じてデジタルのメディアコンテンツを体験しているターゲットの様子をオンラインで取得し、感情認識AI「Affdex」により行います。分析結果はビューアやスコア情報で見ることも可能です。

Affdex MRによる動画分析後のビューアイメージ
Affdex MRによる動画分析後のビューアイメージ
動画分析後のスコア情報イメージ
動画分析後のスコア情報イメージ

Affdex MRは、視聴者の感情の推移を正確に把握することにより、飽きさせない動画コンテンツの制作、起用するタレントの絞り込み、効果の高いタイミングでのCM放映などに役立ちます。米国の大手テレビ局では、番組と広告の最適化のための視聴者調査などに利用し、実績をあげています。

Affdex MRの感情認識AIでは、動画に映る人物の表情の34のフェイスポイントの動きを基に以下の表情、感情、特殊指標を分析します。

  • 21種類の表情認識
  • 7種類の感情認識(喜び、悲しみ、驚き、怒り、恐怖、嫌悪、軽蔑)
  • 2種類の特殊指標(①ポジティブ/ネガティブ ②表情の豊かさ)

Affdex MRなら、視聴者の動画コンテンツに対する自然な反応・関与度が取得でき、客観的なテストが実施可能です。

米Affectiva社の感情認識AIの優位性

Affectiva.jpのサイトイメージ

Affectiva社は、MITメディアラボからスピンアウトして設立された、世界の感情認識AI市場におけるリーディングカンパニーです。

Affectiva社の感情認識AIは、世界87ヵ国以上から収集された830万人以上の顔画像データを基にDeep Learningで感情分析をしており、より正確な感情認識を実現しています。

また、Affectiva社の感情分析には、FACS(Facial Action Coding System:顔面動作符号化システム)のアルゴリズムが採用されています。

FACSは、視認可能な顔の動きの包括的な測定のためにPaul Ekmanらによって1978年に開発された分析ツール・表情理論で、膨大な実証研究からその有効性が証明されています。

こうしたビッグデータ活用と確かな表情研究の理論を背景に、Affectiva社の感情認識AIは、メディア・広告市場・ゲーム市場で利用され、1,400以上のブランドで、消費者の感情テストに利用されるなど、信頼性を高めています。

人の感情を認識するAI「Affdex」|Affectiva×シーエーシー

今後もCACでは、Affectiva社の感情認識AIをより多くのお客様が、より利用しやすくなるように、サービスの改善を続けていきます。

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