三井物産グローバルロジスティクス様

顔認識機能付き異常体表温スクリーニングアプリケーションの導入により、
毎日の従業員への検温の負担低減と高精度な体温管理を実現

三井物産グローバルロジスティクスの皆さん
写真:三井物産グローバルロジスティクスの皆さん

課題

  • 毎朝実施する検温対応の社員の業務負荷が大きい
  • 出社時間と多数社員の集中のため、従業員ごとの検温結果の把握や測定時間の記録が困難

導入効果

  • 立ち止まらずスムーズな測定により、業務負荷が低減
  • 異常体表温検出時の対応を容易に
  • 体表温測定の精度向上

はじめに ― 三井物産グローバルロジスティクスについて

三井物産グローバルロジスティクス株式会社(以下 MGL)は、三井物産グループの中核物流会社です。

国内ではアパレル・健康食品・化粧品などの消費財物流や合成樹脂などの化学品物流、国際では鉄鋼製品輸送や機械・設備輸送を主力として、倉庫・物流に関する幅広い事業を展開しています。

三井物産やグループ会社のネットワーク・情報力を活かし、物流の垣根を越えた「ロジスティクス+α」のサービスに強みを持ちます。また、IoTやロボティクスなどを用いたスマートロジスティクス実現にも積極的に取り組んでいます。

三井物産グローバルロジスティクス本牧第一流通センター
写真:三井物産グローバルロジスティクス本牧第一流通センター

導入の背景と課題

MGLの本牧第一流通センターでは、新型コロナウイルス感染症の拡大防止と従業員の健康管理のために、毎朝従業員への検温チェックを実施していました。

MGLの検温チェックは、フリアーシステムズ(FLIR Systems)のサーモグラフィカメラを使用して、必ずMGLの社員が立ち合って行われていました。対象者の体温異常が検知された場合は、立ち合いの社員が都度その場で必要な対応をとります。

検温チェック対象の従業員数は2~300名程にのぼり、多くをパートタイマーやアルバイトが占めています。また、毎朝一定の時間に多数の従業員が出社する状況でした。

社員にとって、こうした毎日の検温チェック実施や体温異常検知時の対応は業務負荷が高く、MGLの課題となっていました。また、毎朝の従業員の出社時は、時間と検査対象が集中するため、従業員ごとの検温結果の把握や測定時間の記録が困難で、不測の事態が発生した場合の状況把握にも課題がありました。

アプリの導入

MGLでは、この課題について、すでに同社で保有・設置しているフリアーシステムズのサーモグラフィカメラを活用して解決することを検討しました。

その結果、サーモグラフィカメラと組み合わせて利用できるCACの顔認識機能付きウォークスルー型体表温測定アプリケーション(以下 本アプリケーション)を導入し、2020年11月から稼働を開始しました。

本アプリケーションは、MGLの要望に沿って設計・開発されました。顔認識には、サイバーリンク社の高精度なAI顔認識エンジンFaceMe®を活用し、高精度の識別と認識が可能になっています。

アプリ導入時の様子について、MGLのご担当者は以下のように語っています。

「導入に至るまで、弊社が必要としている内容に沿って設計していただいた点は非常に高く評価しています。画面表示内容やアラートの出し方、従業員情報登録方法など、細かい点も両社で擦り合わせながら導入することができました。」

顔認識機能付き異常体表温スクリーニングアプリケーションのイメージ
写真:顔認識機能付き異常体表温スクリーニングアプリケーションのイメージ

アプリ導入の効果

本アプリケーション導入の結果、MGLでは以下の効果が表れました。

1. 立ち止まらずスムーズな測定により、業務負荷が低減

FaceMe®の活用により、体表温測定の際、従業員はサーモグラフィカメラの前で立ち止まる必要がありません。

これにより、検温立ち会いの必要がなくなり、MGL社員の業務負荷が低減されました。また、従業員ごとの日々の体表温測定結果の記録も実現しました。

さらに、本アプリケーションには、簡単にユーザー登録/削除ができる機能があり、これにより、従業員の多くを占めるパートタイマーやアルバイトの入れ替わりにも対応が可能になりました。

2. 異常体表温検出時の対応を容易に

課題の1つであった異常な体表温を測定した際については、検出時にディスプレイ上に分かりやすく表示するとともに、警告音も鳴らして、当該従業員に接触型体温計による二次検査の実施を促すようにしました。また、メールによるアラート機能で関係者へ直ちに通知されるため、異常体表温検出時の対応が容易になりました。

こうしたアプリ導入の効果について、MGLのご担当者は以下のように語っています。

「導入以前は社員立会いのもとで日々の検温を目視で実施していましたが、本アプリケーション導入により、異常体温検知時にメールで社員の携帯に通知され、業務負荷軽減に非常に大きく繋がったと実感しています。また、測定者が対面せずに検温することができ、人との接触を減らし、コロナ感染症予防の3密回避対策にもなっています。」

「AI顔認識エンジンFaceMe®により個人の特定とログで追跡ができることで、異常体温検知が生じた際に迅速な対応が出来ています。」

3. 体表温測定の精度向上

本アプリケーション導入の効果として、より正確な体温測定もあげられます。

本アプリケーションでは、体温に近いと考えられる顔の額付近の体表温だけを測定しているため、精度が高い体表温測定を実現しました。これにより、例えば熱い飲み物を持っていた場合などの誤検知を防止します。

「あくまで体温ではなく体の表面温度を計測しているため、通常の体温より若干低く検温されますが、パラメーター設定で計測値に数値を足し引きできるので、より体温に近い計測結果を表示してくれます。」(MGLご担当者)

これらの効果に加えて、情報セキュリティの観点からも安心してアプリが利用できるとの評価も得ています。

「本アプリケーションに一度読み込まれた顔写真は内部マシーンから自動削除されているので、個人情報保護の観点から安心して利用できています。」(MGLご担当者)

おわりに

MGL本牧第一流通センターでは現在、出社時と休憩時間にも従業員が通る場所に本アプリケーションを設置して、出社時だけでなく、1日数回の検温を実施しています。

本アプリケーションの導入により、MGLは新型コロナウイルス感染症の拡大防止と従業員の健康管理を目的とする、毎日の検温に関する社員の業務負荷軽減と、従業員ごとの効率的で高精度な体温管理を実現しました。

MGLご担当者は以下のように期待を述べています。

「発熱者や体調不調者の早期発見をすることで、従業員の健康安全の維持、そして職場内の集団感染予防対策として、リスクを最小限に抑え込める効果が期待できます。」

※CACはサイバーリンク社の顔認識エンジンFaceMe®の日本における正規代理店です。
FaceMe®公式サイト:https://jp.cyberlink.com/faceme

※サーモグラフィカメラは医療機器ではなく、従来の医療検査機(体温計等)に代わるものではありません。本アプリケーションは、体表温を測定することで、高体温者のスクリーニングにつなげることを目的としたものです。

  • 本記事の内容は2021年5月時点での情報です。

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